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競争が目立ってきて

牧場にいたときは幸福そうだった闘牛は、選択されて闘牛場に運ばれ、闘牛場の特別な囲いの中で試合前夜を迎える。囲いの中では、動物的な感(カン)で、死を感じ、イライラした落ち着きの無い行動を、あたかもそれが本能であるかのように、角で壁を突き刺したり、場合によっては闘牛同士での殺傷の戦いまでしてしまう。この間、獣医は義務的な二つの検査をする。この検査をパスすれば、闘牛開催日の午前中に抽選(Sorteo)が行われ、試合に出場する闘牛と予備闘牛を分離する。
 抽選(Sorteo)は、出場闘牛牧場の牧童と闘牛士グループの代表の一人一人、普通助手(Banderilleros)が、不公平のないように6頭の闘牛を、闘牛のボリューム、重量、角の形態、などでチェックし、二頭ずつの組み合わせを三通り作り、主催者側に発表、伝える。刻みタバコの巻紙みに、振り分けられた各ブロックの闘牛番号を書き、紙を丸めて牧童の帽子(Gorro)にいれ、別の帽子で蓋をして、帽子を動かし紙を混ぜ、古参の助手から丸まった紙を一枚ずつ取り出す。割り当て闘牛が決まると、各々の助手は、何頭目に出す闘牛かを決め、その後、闘牛は出場を待つ囲いの中に入れられる。助手は、割り当てされた闘牛の形態をチェクし、ホテルで待機しているマエストロ(闘牛士)に、どのような闘牛かを伝え、検討する。
 19世紀までは、抽選の件は存在せず、牧場主が、その日の闘牛の順番を決定し、有力闘牛士は、自分に当った闘牛が、獰猛であったり、角が大きかったり、年老いていたりすると、その闘牛を別な闘牛士に回したりする権利を持っていました。当時、牧場主は、牧場で闘牛を生育し供給するだけでなく、どの闘牛が、どの闘牛場に出るべきか、どの闘牛士が殺すべきか、どう言う順番でだすべきかという責任、愛情、誠意を闘牛界に示していました。
 19世紀も中頃を過ぎると、闘牛士間での競争が目立ってきて、今まで牧場主が順番を決めるというしきたりに不平不満を闘牛士達が表してきました。有名、有力闘牛士は、牧場主と組んで自分の好きな、やり安い、闘牛を選択するという馴れ合いの風習に反対する闘牛士は改革を求めましたが、受け入れられない時代が続きました。
 19世紀末Luis Mazzantiniが″出てくると、当時の大スターLagartijo、Frascueloとの間に問題が発生,Mazzantiniは闘牛の順番に改善を求めますが、大スターには勝てず、この大スター二人が引退後、闘牛の順番を抽選というテーマを持ち出しますが、この案に真っ向から反対したのが、Rafael Guerra(Guerrita)で、牧場主の肩を持ち Mazzantiniとの出場を拒否しました。1899年当時、Gurreta、Emilio Torres(Bombita)のみが抽選を拒否し続けましたが、このコルドバの闘牛士が引退後、抽選は習慣となり、今日では、闘牛規約36条に記載されています。

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2008年07月24日 11:44に投稿されたエントリーのページです。

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